人間環境大学

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【心理学科コラム】更新しました。

 みなさんは,最近,「くも」を見ましたか。「くも」です,「くも」。私は「くも」を見ること,観察することを最近の楽しみにしています。「くも」と言われて,どちらの「雲」,「蜘蛛」を思い浮かべましたか。答えは「蜘蛛」です。最近の私の楽しみである「蜘蛛」の話を少しだけしたいと思います。

 人間環境大学岡崎キャンパスは,名鉄電車の急行が止まる駅から徒歩で8分のところに位置しています。スクールバスを利用すると3分ほどです。その道を,ゆっくりゆっくり,15分くらいかけて,普段からのんびりと歩くようにしています。地層が見えるようなところ,そして大きな桜の並木道を抜けると大学が見えてきます。大学は山の上にあるため,坂道を歩くことになります。キャンパス内のこの坂道では3月末から4月にはコバノミツバツツジの小さな花を楽しめます。この坂道を歩くときが私のお楽しみタイムです。

 ここを歩いていると,四季の移ろいを感じることができ,さまざまな生き物を見ることができます。春ごろのことです。白いモヤモヤしたもの(綿菓子のようなもの)が木の枝や草についていることを目にするようになりました。足を止め,観察してみます。どうも蜘蛛の巣のようです。白いモヤモヤの中心に小さい蜘蛛が見えます。さらに観察します。この蜘蛛の巣は立体的に見えます。複数の小さな枝に糸をかけ,巣が球状になっているように見えます。蜘蛛の巣といえば,広く大きく糸をかけ,平面で網を張り,虫を狙っている蜘蛛の姿が思い浮かびます。しかし,この蜘蛛の巣はそれとはまったく違うものでした。非常に細かな糸が四方八方から絡まっているように見えます。私はまだ,この巣にほかの虫がかかっているところを見たことはありません。今後も観察を続ける予定です。

 このような観察はとても楽しいものです。周囲の環境や自然だけでなく,人々の活動を観察することも面白いと思います。ふとした人の行動,複数で集まっている人たちの行動や立ち位置,どのようなポスターが貼られているのか,コマーシャルでの情報の提示方法,ネットニュースの見出しの表現などなど,観察してみると面白かったり,新しい発見があったりすることが世の中に溢れています。心理学に興味のある方には,是非,周囲のさまざまな事柄に注意を向け,あらゆることを観察してみて欲しいと思います。面白い世界が広がっているはずです。

 さて,白いモヤモヤの中に住む,この蜘蛛の名前は何というのか。いつも調べてみようと思うのですが,調べるのをすぐに忘れてしまいます。興味のある方は,オープンキャンパスに参加するついでに,ご自分の目で観察して,調べてみてください。ということで,ここで宣伝をしたいと思います。9月27日(日)のオープンキャンパスでは,「心がとらえる私たちの社会」をテーマに体験セミナーを実施します。私たちは目にした情報や耳にした情報をなんとなく捉えています。なんとなく捉えているような曖昧な情報であっても,思っている以上に,私たちは気になったり影響を受けたりしています。今回のセミナーではそのようなことについて話をする予定です。 (心理学科 吉武)

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