人間環境大学

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【心理学科コラム】忘れられないあの少年...

先日,街で,「先生~!」と声をかけられました。振り返ると,20代と思われる若い男性が立っていました。私は,この男性が誰なのか認識できずにいました。ただ,この困惑が相手に伝わってはいけないと,必死に頭の中で,この若い男性が誰なのか,グルグル検索しましたが,全く思い浮かびません。

すると,私の様子を察してなのか,その若い男性が「十何年前に××で面接してもらった○○ですよ」と名乗りました。その名前を聞いた瞬間,走馬灯のように彼のことを思い出しました。

彼は,もう十数年前に私が心理面接をした「やんちゃな」少年だったのです。世間では彼らを「非行少年」と言います。昔の「少年」時代の彼は,今の精悍な顔つきとは程遠く,青白く,やつれた顔でした。いつも孤独感を背負ったさみしげな目をしており,どことなく,ふわふわしていて,つかみどころのない子でした。

その「少年」が,十数年経った今,こんなに立派な「青年」になって目の前に現れました。もちろん,軽い挨拶を交わしただけで,青年はすぐにその場を去りましたが,その後ろ姿は,ピンと背筋が伸びて,たくましく,男らしささえ感じさせるものでした。あの子がこんなに立派になるなんて...。少年時代のあのさみしげなまなざしが,今では真っすぐ,力強く前を向いています。その様子を見て,街なかでひとり,感慨深く,そして,とても清々しい気持ちでたたずむ私でした。

私の専門は,犯罪心理学です。その中でも,「犯罪臨床」と呼ばれる,非行少年や犯罪者に心理面接やカウンセリングなどをして,直接的に彼らと関わる分野です。そこには,必ず「こころ」と「こころ」のふれあいがあります。

非行少年や犯罪者と聞くと,みなさんは,「怖い」とか「恐ろしい」というイメージを持つかもしれません。多くの人は,「関わりたくない」と思うのも普通かもしれません。しかし,冒頭でお話した彼ですが,「非行少年」のときでさえ,私は,彼に一度も「怖い」という感情は持てませんでした。

それでは,非行少年や犯罪者いうのは一体,どういった人物なのでしょうか...

8月23日(日)の岡崎キャンパスの心理学科オープンキャンパスでは,「非行少年の"こころ"の声を聴いてみよう」と題して,私がセミナーを担当させていただきます。みなさんの「こころ」と非行少年の「こころ」,ふれあったり,重なったりする部分はあるのでしょうか。ぜひ,セミナーを通して,一緒に非行少年の"こころの声"を聴いてみませんか?みなさんのお越しを心よりお待ちしております。

(心理学科 星 あづさ)

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