人間環境大学

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【心理学科コラム】「大学における死と再生について」

●大学での学びとは?

「大学での学びとはどのようなものであるべきだろうか」。本学(人間環境大学)には、岡崎キャンパス・大府キャンパス・松山キャンパスの三つのキャンパスがありますが、私は、各キャンパスにおいて、「人間環境学」という、本学の建学の精神を説明する科目をはじめ、大学に進学して間もない1年次生が受講する科目を主に担当しています。また、岡崎キャンパスの教員としてオープンキャンパスにも参加する中で、本学への進学を検討している高校生たちと話をする機会も多いです。そういったことも手伝って、しばしば私は、冒頭の問いを考えています。

●大学での学びとメリトクラシーと

 もしかすると、この記事を読んでくださっている中学生や高校生の方たちの中には、大学というのは、入学するまでが大事で、入学した後はバイトやサークルに精を出し、勉強は卒業するのに最低限必要なことだけをすればOKなのだろう、と考えている人がいるかもしれません。ガルトゥングという社会学者も、日本社会は、学歴を得ることによって比較的容易く「社会的出生(social birth)」を遂げることのできるメリトクラシー社会であり、つまり、どのような社会階層に生まれようとも学歴の獲得によって「生まれ変わり」(社会階層の移動)を達成することの可能な社会である――その意味で「学歴社会」は貧しい人のためにこそあるわけですが――、ということを述べており、日本においては大学入学者が4年間でその大学を卒業する割合が相対的に高いことを併せて考えると、「大学は入学するまでが大事」という先ほどの意見も正しそうに見えます。

 しかし、この考えを前提にすると、上位大学(いわゆる「いい大学」)に入学した人の場合には「○○大学に入学できた」ということに満足して先のような理想の(?)キャンパスライフを送っていればよいのかもしれませんが、こうした「いい大学」に進学できる人の数は一握りにすぎません。では、それ以外の大多数の大学生は、「生まれ変わり」の失敗に打ちひしがれて、人生の貴重な四年間を無為に過ごすしかないのでしょうか。

●人間環境大学のコマシラバス(大学における死と再生に向けて)

 本学(人間環境大学)は、それにはっきりとNoを言うことのできる大学だと私は考えています。一握りの上位大学の学生が入学時に「○○大学に合格した」ことに満足しているとすれば、むしろ本学は、卒業時に「この大学で学んだ」ことに満足してもうことのできる大学です。こうした後者の満足を感じてもらうためには、「本学でみっちりと四年間学ぶことによって卒業時にどのような力を身につけることができるのか」(裏を返せば「本学を卒業するためにはどのような力を身につける必要があるのか」)ということを明確に示した上で、学生たち一人ひとりが、本学での学びのプロセスにおいて、「いま自分はそのゴール地点までの道のりのどのあたりにいるのだろうか」(「ゴールにたどりつくために現状ではどのような力が不足しているのだろうか」)ということを自覚できるような道標(みちしるべ)が必要になります。

 その道標として、本学には、他大学にはない「コマシラバス」と呼ばれるシラバスが用意されています。この「コマシラバス」(教員の側としては書くのがすごくすごく大変なものではあるのですが...)には、ある科目が他の科目に対してどのような位置づけにあるのかが明記されているため、「この科目をしっかりと学び終えたときに卒業というゴールまでどの程度近づくことができるのか」ということを捉えることができます。さらに、その科目の到達目標に対して当該科目の一回一回の講義(一コマ一コマ)がどのように位置づけられており、しかも、その一コマがどのように展開されるのかも詳細に記されているため、つまるところ、これを用いることによって本学の学生は、「ある科目」のその「ある一コマ」のその「ある部分」を学んでいる今の自分は、四年間の学びという大きな地図の中のどこにいるのかという、いわば詳細な位置情報を常時手に入れることができる、というわけです。なお、コマシラバスについては、本学副学長の新刊(12月9日発売)『シラバス論:大学の時代と時間、あるいは〈知識〉の死と再生について』にて詳しく知ることができます。

●さいごに

 本学は、入学時ではなく卒業時に学生たちが「社会的出生」を遂げ、「生まれ変わる」ことのできる大学です。今回は、そのための工夫の一つとしてコマシラバスについて紹介しましたが、しかし何と言っても、各キャンパスにおいて、それぞれの分野のエキスパートの先生方がこれを使いこなして日々魅力的な授業を展開されていることが、本学における学生たちの「生まれ変わり」を可能にしているのだと私は考えています。私自身も、学生たちから「この大学で学んでよかった」と言ってもらえる日を楽しみに、日々力を尽くしてまいる所存です。

(心理学科:城田純平)(専門はハイデガー哲学。本学での担当科目は、「人間環境学」(岡崎キャンパス・大府キャンパス・松山キャンパス)、「環境思想」、「環境倫理」、「ドイツ語I・II」、「基礎ゼミナールI・II」(以上岡崎キャンパス)、「哲学」、「生命倫理学」(以上大府キャンパス))

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