人間環境大学

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【心理学科コラム】卒業研究に向けて

前期の心理学の演習(いわゆるゼミ演習)では,4年生は卒業研究を進め,3年生は心理調査集計法Ⅰの授業で実施するグループ研究を進めました。3年生にとって本格的な心理学の研究は初めての経験となります。ここでは,3年生が実施したグループ研究について紹介したいと思います。

まず,ゼミでは,グループ研究のテーマを決めるため,一人一人の知りたいこと,調べられそうなことを発表することから始めました。生徒と教師の関係や,SNSに関連したこと,大学生の幸福感について,被服行動のこと,中高の部活動と大学生のサークル活動の関連,ボランティア活動と学力など,個人の興味・関心は多岐に渡りました。先行研究の論文を探しながら,話し合いを重ねていくうちに,SNSについて研究することに決まりました。

SNSの研究はすでに多くの研究者によって行われています。そこで,研究論文を集めたり,関連書籍を探したりしました。最終的には,SNSのアイコン選択に心理的要因が与える影響について研究することになりました。研究テーマの大まかなことは決まりましたが,まだまだ決めることがたくさんあります。SNSのアイコン選択に影響を与えていると考えられる心理的な側面を考え,調査に用いる心理尺度を絞り込んだり,アイコンの種類を絞り込んだりする必要があります。適当に決める訳にはいかないので,新たに論文を探したり,予備調査として他の学生たちから意見をもらったりして絞り込んでいきました。

さまざまな問題をクリアして,やっと本調査の実施です。この頃,並行して,グループ研究論文の文章も執筆していました。執筆は,担当者を中心としグループ全体で協力して行いました。調査の実施後にはデータ分析という険しい山が待っていました。分析担当者たちを中心に,グループ内の役割を越えて協力し合って分析をしました。その分析結果をもとに考察をまとめ,図表を作成してグループ研究論文の完成となりました。なかなかの力作です。この成果は今後,岡崎市内の大学で開催される研究会において発表する予定です。

分析には自分たちで想定していたよりも多くの時間がかかりました。データ解析の授業の重要性が実感できたのではないでしょうか。また,授業やゼミの時間だけでは足りずに,時間外も集まって,論文を探したり,書籍を取り寄せたり,話し合ったりしていました。仲間と協力し合うことの大切さも感じることができたのではないでしょうか。後期のゼミ演習では,この経験を糧に,自分の研究(卒業研究)を進めていくことになります。

(心理学科 吉武)

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