人間環境大学

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【環境科学部 フィールド生態学科】岡久研究室が関わる共同研究チームが支援を行い、絶滅危惧種シロハラサギの人工孵化・育雛に成功しました。

人間環境大学環境科学部フィールド生態学科岡久研究室では2019年より、ブータン王国において王立自然保護協会が行うシロハラサギの保全活動への助言と協力を行っています。このたび、法政大学、公益社団法人日本動物園水族館協会、兵庫県立コウノトリの郷公園、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄との共同研究チームの支援のもと、絶滅危惧種シロハラサギの人工孵化・育雛に成功し、2羽が成育しました。シロハラサギは世界の生存個体は60羽を下回っており、人工孵化・育雛の成功は本種の保全上、極めて重要な成果です。



研究詳細はこちら.PDF

InstagramおよびHP掲載用写真.JPG

【参考】
国際自然保護連合(IUCN)が作成したレッドリストで「絶滅危惧種(CR)」に分類される世界的に希少なサギの一種であり、インド、ブータン、ミャンマー、バングラデシュなどに生息している。世界全体の個体数は60羽以下とされており、ブータンでは約20羽が確認されている。サギ類の中では世界で2番目に大きく、翼長100cm、翼開長210cm、体重約3kg、起立姿勢での頭高125cmである。


《担当教員略歴》
岡久 雄二 人間環境大学環境科学部フィールド生態学科 講師 博士(理学)。
立教大学特別研究員、環境省野生生物専門員、同省希少種保護増殖等専門員を経て、2022年より現職。アカモズ保全ワーキンググループ代表、IUCN SSC Stork Ibis Spoonbill specialist group、White Bellied Heron Advisory Committeeなどを務める。佐渡島におけるトキ野生復帰を主導してきた経験をもとに、生息域内保全と生息域外保全を連動させた保全生物学的研究に取り組む。
岡久講師の研究業績はこちら(https://researchmap.jp/yujiokahisa





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