人間環境大学

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【環境科学科コラム】更新しました。

・・・がらんとした岡崎キャンパス。

例年、4月の入学式以降、人間環境学部のある岡崎キャンパスは多くの学生たちによって話し声や笑い声などでにぎわっておりますが、今年度は新型コロナウイルス感染予防の観点から、密閉・密集・密接の3密を避けるために学生は基本的には大学に来ないことになっています。

例年の騒がしさがなくなった構内は、(仕事中の教職員の部屋をのぞけば)静かでゆっくりとした空気が流れています。人間環境学部のある岡崎キャンパスの周りには、森や田んぼ、川などの豊かな自然環境があるため、人の賑わいが小さくなると、風が木々を揺らす音や鳥の声などの自然の音がより一層きれいに聞こえてきます。

耳をすませば、ほら、何やら楽しげな音が聞こえてきますよ。

近寄ってみると・・・黒いものがもみくちゃしています(動画1)。キャンパス内で3密(3頭で密接)とはけしからんですね笑

みなさん、なんだかわかりますか?

正解はタヌキです。大学のある校舎の下には、毎年タヌキが子育てをする巣穴があります。2018年以降、毎年春になると自動撮影カメラを設置して、子育ての様子をそっと確認させてもらっています。これまで撮影された動画を見ると、今年は3頭の子どもがいるようです。

動画を眺めていると、タヌキの子ども達はいろいろな遊びを見せてくれます。取っ組み合って遊んだり、親の背中に登ってみたり、どこかで拾ってきた手袋をみんなで引っ張り合ったり。今年の子どもたちは何と、ネズミを咥えて歩いていました(動画2)。まだ体が小さく、自分で捕ったとは思えないなので、親が捕ってきたものかもしれません。ネズミを咥えて歩いて行った子の後に、別の子が同じ方向に歩いて行ったので、この後、追いかけっこになったかもと想像すると顔がにやけてしまいます。毎年いろいろな姿を見せてくれるタヌキたち。今年の巣立ちまでの期間も来年以降も楽しみです。

さて、撮影に使っていた「自動撮影カメラ」ですが、野生動物の調査では必須の道具の一つになってきています。自動撮影カメラは、野生動物の保護・管理の際に必要となる動物の分布や密度の評価や、動物の行動を理解するための行動調査など、様々な用途で使用されており、哺乳類だけでなく爬虫類などの調査での利用も始まっています。自動撮影カメラを用いた調査を行うにはいくつかのポイントがありますので、環境科学科の2年次科目である動物学基礎実習では、実際に演習林に自動撮影カメラを設置しデータを評価する体験を通じて、その操作や設置方法、解析方法などの技術を学んでいます。

7月19日(日)のオープンキャンパスでは、「自動撮影カメラで見る哺乳類の姿」と題して、自動撮影カメラの技術を学ぶ実習の体験版を行おうと思います。天気が良ければ、実際に演習林に入って自動撮影カメラが設置されている様子を確認したいと思います。そして、撮影された動物の種類を特定し、動物種ごとにどのような環境でよく撮影されるのかを調べていきます。参加される方は、汚れてもよい靴や服装でお越しください。当日は暑くなる可能性がありますので、タオルや帽子、飲み物もお持ちいただけるとよいかと思います。もし雨が降った場合にも、室内で同様の体験ができるように、準備しておきますので安心してお越しくださいね。オープンキャンパスで、みなさんと一緒に演習林内の動物の姿を見るのを楽しみにしています。

(環境科学科 立脇)

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