人間環境大学

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【環境科学科コラム】更新しました!

秋ですね!みなさんの秋は何の秋でしょうか?スポーツの秋ですか?読書の秋ですか?

私はやっぱり食欲の秋です。脂がのったサンマ,ホクホクに蒸したクリやサツマイモ,おいしいですよね。私は高くてあまり食べませんが,マツタケなどのキノコ類も秋に出ますよね。こうしたおいしいものをもりもり食べて,私は体重を増加させ,寒い冬に備えるわけです(冬は冬で鍋をおいしく食べるので,年中もりもり食べているのは内緒です)。

さて,野山で生きている動物たちも,食べ物が乏しくなる冬に備えて,秋に多くのものを食べています。冬眠するツキノワグマはブナやミズナラなどのドングリ類やカキなどの果実を多く食べています。イノシシもドングリ類を食べて冬に備えます。タヌキなどの中型食肉類はカキが大好きです。夏には昆虫などの節足動物を中心に食べていたタヌキも,秋は食べ物の半分近くが果物になるのです。タヌキに似た見た目のミミズを多く食べるニホンアナグマも,秋にはカキを多く食べるのです。動物たちにとっても実りの秋,食欲の秋ですね。

一方で,ニホンジカは恋の秋です。秋にシカのオスは発情し,ぬた場で泥浴びをしたり,木に角をこすりつけたりして磨き上げます。とくに体力と気力のある個体はなわばりをつくって,数頭から十数頭のメスを他のオスから防衛します。オスはなわばりをもつと,「フィィーーーヨォォォーーー」と大きな声で鳴いて周りのオスに自身のなわばりをアピールするのです。この"ラッティングコール"は,岡崎キャンパスでも暗くなった後に時々聞こえてきます。岡崎キャンパスに隣接する演習林でも,もしかしたらニホンジカがぬた場で泥浴びをしたり,木に角をこすったりしているかもしれません。

岡崎キャンパスの演習林には,ニホンジカだけでなく,ツキノワグマやカモシカを除く多くの種類の野生哺乳類がやってきます(大学のホームページにも動画で紹介されています! https://www.uhe.ac.jp/lp/special/environment/animals.html)。アカネズミやニホンリス,ホンドテンといった小さなものから,タヌキ,ニホンアナグマ,ハクビシン,アライグマ,アカギツネといった中くらいのもの,ニホンザル,イノシシ,ニホンジカといった大きなものまで,様々な哺乳類が演習林を利用しています。森の中には糞や毛,木についた痕,足跡など,動物たちがそこにいた印(痕跡)が残っていることがあります。こういった痕跡は動物の分布を調べる調査などでも使われます。

さて、次回、10月19日(土)のオープンキャンパスでは、環境科学科の体験セミナーを私(立脇)が担当します。この体験セミナーでは秋の演習林や大学内を歩きながら,野生動物の痕跡を探します。岡崎キャンパスの特徴のひとつである演習林に入ってみるチャンスです。雨が降らなければ外に出ますので,動きやすく汚れてもよい長袖長ズボンと靴でお越しください。雨が降ってもお楽しみいただけるよう準備して,みなさんのご参加をお待ちしています。(環境科学科 立脇)

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