人間環境大学

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【環境科学科コラム】海外でも環境問題は注目度が高い!!

 ゴールデンウィークを利用して、南米大陸のほぼ中央に位置するパラグアイ共和国に行ってきました。その渡航目的の一つに、カアグアス国立大学で開かれた「環境工学と持続的農業会議Ⅰ」シンポジウムへの参加がありました。200名以上が参加したシンポジウムは、学生を中心に会場一杯に人が入り、熱気ムンムンでした。

 シンポジウムでは、環境負荷の少ない技術や水質浄化プロジェクトなどが紹介される中、私は持続的な農業技術とそれを求める国際社会の動きなどについて、お話をしました。具体的には、地域資源を活用した有機農業技術の紹介に加え、持続可能な開発目標(SDGs)と現代社会を取り巻く複雑な社会環境との関連性を示しながら、有機農業を軸とした持続的な開発の重要性について説明しました。ありがたいことに、農業生産を学ぶ学生から多くの質問がでて、大いに盛り上がりました。

 近い将来、地域のリーダーとして活躍が期待される人材に対して、持続的な農業について考えを深めてもらう機会になったのではないかと思います。普段、私は大学で研究や教育に取り組んでおりますが、これまで培ってきたことを、人間環境大学だけでなく国を問わず学生に伝える活動は、とても嬉しくありがたいことだと感じています。

 ところで、本学の岡崎キャンパスでは、人間環境学部のオープンキャンパスが8月4日(日)に開かれます。各国の様々な食事から、飢餓や貧困などを考えるワークショップを企画しております。見たことも聞いたこともない料理名や食材、調理法に及ぶまで、世界の多様な食文化は知るだけでもワクワクします。一方で、食べることもままならない状況に追い込まれている人々も存在します。多くの場合、その様な人々は住む場所や着る物も十分ではなく、さらに教育や希望する仕事に就くことも難しいと言われています。

 また急速なグローバル化による経済格差の拡大や、世界的な大雨や旱魃などの異常気象の発生、地球温暖化による農作物の栽培適地の北上など、これまで人類が体験してこなかった現象が、地球規模で立て続けに発生しています。

 そこで、地球規模の大きな視点からだけではなく、食事という人間が生きていく上で欠かすことのできない当たり前の行為から、オープンキャンパス参加者が世界中に住む人々の現状を考える機会になればと思います。多くの高校生や保護者の皆様のご参加を、お待ちしております。(環境科学科 小谷)

 

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