人間環境大学

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【環境科学科コラム】「世界」とつながる授業

写真の男性は、本石泰裕さん。現在、自転車で世界一周を回るチャレンジをしています。実は、先日、本石さんに授業に参加していただきました。

私が担当する「社会調査法Ⅰ」では、インタビュー調査の手法を学んでいます。授業では、受講生同士がペアになってインタビューの練習をしますが、お互い「知った仲」なので、新鮮な情報は得られません。そこで、本石さんにインタビュー調査のご協力をいただいた次第です。

とはいえ、本石さんは、世界一周のチャレンジ中。大学の教室にお招きするわけにはいきません。そこで、ビデオ電話で教室と現地を繋いでインタビューを実施しました。受講生たちは、「旅で得た人とのつながり」や「旅に出る際の周囲の反応」などの各自が決めたテーマで質問をしていました。

インタビュー調査の面白さは、お話を伺いながら、また新しい疑問が生まれてくるところにあります。仕事を辞めてまで、やりたいことにチャレンジする本石さんの体験談は、「何のために生きるのか」という問いを私たちに示してくれたように思います。

大学生は、自ずと卒業後の進路を考えなければなりません。就職活動までに、どんな業種・業態に就きたいか考えをまとめなければなりません。しかし、「どのような職に就きたいか」ということと「どのような人生を歩みたいのか」は、別の問題であるはずです。就職しても、みなさんの人生は続いていきます。どのように生きていきたいのか、それぞれに考えてほしいと思ったことも、本石さんをお招きした大きな理由でした。

このようなことを考えた背景には、私自身の経験があります。実は、本石さんと私は、元同僚です。私がはじめて社会人として会社に勤めた時(研究職になる前はいろいろな職を経験しました)、一緒に入社した仲間が本石さんでした。

しかし、同僚として交流があったにも関わらず、当時は、彼が「自転車で世界を回る旅をしたい」という夢を持っていたことはまったく知りませんでした。私たちは、同僚として「仕事」の話はしたのかもしれません。ですが、お互いの「人生」や「夢」については話せずにいたのかもしれません。今回、受講生の肩を借りながら、本石さんの「人となり」を知ることができました。その意味で、一番授業を楽しんでいたのは私かもしれません。

 本石さんは、現在、北米大陸を縦断中です。ご本人の近況は、ブログに綴られています。興味がある方は、ぜひ検索してみてください。

(環境科学科:武田)

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