人間環境大学

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【環境科学科】授業レポートが届きました!

環境科学科では,教室という囲いに囚われず,"実際に現場を見て,経験してみよう"と,学外へ繰り出す様々な授業を展開しております.そのような授業の一つを履修している3年生の湊さんから授業レポートが届きましたので,御紹介いたします.

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岡崎市には「日本の重要湿地500」や県の天然記念物に指定されている湿地があるのをご存知ですか?

人間環境大学から1時間ほど歩いた所に北山湿地という湿地があります。この湿地にはギフチョウやトウカイモウセンゴケといった希少種が生息し、この湿地はヒナノシャクジョウやムラサキミミカキグサなどの県内有数の群生地でもあります。

日本には、かつてこうした自然豊かな湿地が沢山ありましたが、開発が進み61%ほどの湿地が消失したそうです。

湿地を開発することで豊かさを得ていた当時の日本人にとって、自然を守ることはビジネスにならないと考えられていたのです。

「環境保全はお金にならない」

そんな常識を変えたのがエコツーリズムでした。

エコツーリズムとは、その自然の魅力や社会的価値を観光客に伝えるツアーのことです。エコツーリズムのガイドはインタープリターと呼ばれ、翻訳者を意味します。インタープリターが自然の価値を翻訳することで、その価値や大切さが理解され、保全に繋がっていくと考えられています。

私が受講している「ソーシャルビジネス論」という授業では、学生1人1人がインタープリターとなり、特定の植物を解説するエコツーリズムを北山湿地で実際に体験し、「自然を守ることがビジネスになる」ことの可能性を学びました。

実際に体験すると、植物に詳しくない人に興味を持ってもらえるような話し方や内容の選択、写真や絵を見せる工夫の難しさを実感しました。他の学生の解説も聞くことで、刺激を受け、モチベーションを上げるきっかけにもなりました。

私が在学する環境科学科では低学年次からこうしたフィールドワークを重ね、学生のうちに様々な経験をすることができます。私は現在3年生ですが、今後も経験を積み、将来は刻々と変化する現代社会の様々な状況に柔軟かつ果敢に対応できる社会人になれたらと思っています。

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授業の目的を理解し,さらに自身の将来へと目を向ける姿勢は,他の学生にとっても参考になることでしょう.

在学生の皆さん,機会(チャンス)は様々なところに散りばめられております.数多くの機会の中には,皆さんのよりよい将来に直結する有益なものもあることでしょう.大学生活の多くを占める授業の中で,そのような機会を提供できればと,試行錯誤を重ねていきたいと思います.   

 (環境科学科 藤井芳一)

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