人間環境大学

日本・・
犯罪心理学科、
誕生!


心理学部

人の心はミステリアス。
だからこそ確実に知りたい。

こころの謎に迫る試みは、遠くギリシア時代にまで
さかのぼります。今日に至るまで哲学、文学、医学、
さまざまな学問がこころの謎に臨んできました。
そうした試みのなかで、19世紀に科学としての心理学が
確立されました。
以来、こころの謎解きに心理学が果たしてきた
役割は大きく、多くの成果を生み出しました。
人間環境大学心理学部では、その成果を学ぶとともに、
未解決のこころの問題に挑みます。

人の心はミステリアス。
だからこそ確実に知りたい。

こころの謎に迫る試みは、遠くギリシア時代にまでさかのぼります。
今日に至るまで哲学、文学、医学、さまざまな学問がこころの謎に臨んできました。
そうした試みのなかで、19世紀に科学としての心理学が確立されました。
以来、こころの謎解きに心理学が果たしてきた役割は大きく、多くの成果を生み出しました。
人間環境大学心理学部では、その成果を学ぶとともに、未解決のこころの問題に挑みます。

  • Message

    人間環境大学心理学部は新たなステージへ

    2022年4月、人間環境大学は新たに心理学部を設置し、心理学科と日本初となる犯罪心理学科の2学科体制での学びが始動しました。心理学科は今日まで築き上げてきた知的財産を礎として、「臨床・障害」、「子ども・発達」、「対人・社会」の3領域を中心に学びを展開し、社会で幅広く活躍できる人材の教育に邁進します。また、犯罪心理学科は、「法心理学」、「犯罪科学」、「捜査・防犯」、「犯罪臨床」の4領域から現代社会の犯罪の背景にある問題を心理学的に分析し、犯罪を生み出す人間の諸特徴や社会・文化・経済的諸相を理解するとともに、犯罪抑止の方法を科学的に探究します。

  • 心理学部長 教授

    厳島 行雄

    日本大学文学博士。
    専門は記憶と供述の心理学。刑事事件における供述者の供述の信用性評価を心理学の立場から研究している。実験室実験やフィールド実験を駆使して、現実の事件で問題になる供述者の評価のための鑑定も数多く手がけている。刑事事件専門家証人として裁判所で証言もしてきている。

学科長のコメント

  • 心理学科長 准教授
    坂本 真也

    こころと出会い、こころに向き合う力を磨く

    心理学科では、臨床・障害、子ども・発達、対人・社会の各領域を中心に心理学を幅広くかつ専門的に学ぶことができます。そして、こころを科学的に分析する力とこころを援助する力を身につけることを目指します。

  • 犯罪心理学科長 准教授
    西山 めぐみ

    問題分析力を養い、よりよい社会の実現を目指す

    犯罪心理学科は、犯罪にまつわる問題を包括的にかつ深く学ぶことができる充実したカリキュラムを整備しています。経験豊富な教員による指導&少人数教育で、一人ひとりの可能性を広げます。

Department of Psychology

Features
学びの特長

  • 3つの主要な心理学の領域から
    広く深く学ぶ

    現代社会は、不安、ストレス、うつ、発達障害など人のこころや発達に関する問題を多く抱えています。心理学の学びを通して、これらの問題解決に必要な知識とスキルを身につけることができます。
    心理学科では、調査や面接、実験などの多様な心理学の研究法を用いて、こころの仕組みや働き、対人関係や集団(社会)の心理について追究し、これらの問題に関連する要因を明らかにしていきます。さらに、こころの問題の成り立ちやその背景要因を分析し、一人ひとりのニーズに応じた心理的援助についても実践的に学んでいきます。

  • 臨床・障害心理学領域

    こころの問題や障害に関連する臨床心理学を中心に、心理検査・心理面接といった心理分析・心理的援助について実践的に学びます。

  • 子ども・発達心理学領域

    生涯にわたるこころの発達過程やその背景要因を追究するとともに、学校や地域との連携・協働のあり方、子どもへの心理的支援について学びます。

  • 対人・社会心理学領域

    情報、他者の存在、人の行動や感情の相互作用、組織における人間関係、メンタルヘルスなど、生活・社会に直結する心理学を学びます。

先人から受け継がれてきた「一人ひとりに寄り添う姿勢」を学び,
心理専門職の道へ。

一人ひとりに寄り添う姿勢

心理学は、人間の心と行動について研究する学問です。ある出来事や状況から人が受ける影響、およびそれに対してとる行動について調べ、そこに一般的な法則を見出そうとします。
本学の設立に携わり、そしてわが国の臨床心理学を長年にわたって牽引されてきた故河合隼雄先生は、それに対して一人ひとりの個性的なあり方を重視し、その人ならではの心の状態や行動を例外として排除することなく、そこにこそその人を理解する大切な鍵があるとしました。心理学科では、河合先生をはじめ,多くの先人たちから受け継がれてきた,「一人ひとりに寄り添う心理支援」を重視した教育を行っています。

心理学の専門的な学びから心理職へ

心理学科では、心理学の基礎知識を土台として、「臨床・障害心理学領域」、「子ども・発達心理学領域」、「対人・社会心理学領域」という3つの専門領域から多面的に人々の心の問題とその支援について学びます。加えて、実験・実習・演習を通して、座学で学んだ内容を実践的に活用する術を学びます。これらの学びを通して、様々な分野に対応し、活躍することができる心理専門職を目指すことができます。

  • 医療分野

    精神科病院
    クリニックの心理士

  • 教育分野

    スクールカウンセラー
    教育相談員

  • 福祉分野

    心理療法担当職員
    児童心理司、心理判定員

  • 産業分野

    産業カウンセラー
    キャリアコンサルタント

Curriculum
カリキュラム

心理的支援の実践と科学的な心理学研究を基盤とし、
専門領域の心理学の学びを深めます

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(2024年度カリキュラム予定)
※橙色の字は公認心理師資格関連科目です

授業の特色をクローズアップ!

「心理学」の基礎から実践まで幅広く学ぶ

心の理解を深め、心に寄り添い社会に
応用できる「心理学」を実践的に学びます。

授業の特色
  • 心理学とキャリア
    1年次

    心理学の学びを将来の
    キャリア(就職・進路)につなげる

    キャリア発達論の基礎知識の獲得を目指し、大学4年間で学ぶ心理学という学問が将来の職業にどのように活かせるのか、心理学のさまざまな分野の内容の概観と職業の紹介を通じて、学問と社会のつながりについて学んでいきます。

  • 社会・集団・家族心理学
    2年次

    人や集団の行動や感情に対する
    相互作用や他者の影響について理解する

    多くの人やモノに囲まれた生活を送る私たちは、周囲の環境や人々に影響を与え、また周囲から影響を受けながら生きています。私たちの周囲の出来事がどのようなメカニズムで起きるのか心理学的に理解していきます。

  • 心理学ケース研究
    3年次

    事例研究を通して心理療法・カウンセリング
    など心理的支援のあり方を考える

    カウンセリングや心理療法などの心理的支援を深く学ぶためには、実際にクライエントとかかわっている事例(ケース)について理解することが必要です。事例研究を通して、クライエントのこころの変容にどのように寄り添うか考えていきます。

  • 心理的アセスメント
    3年次

    心理検査・心理テストなどから
    人のこころの特徴を把握し分析する

    悩みなど抱えているクライエントに対する心理的援助を行う上で、方針を決めるために必要となる情報の収集、分析が行われます。その中心的なツールが心理検査です。さまざまな検査の実施方法や解釈の仕方、クライエントへの伝え方を学びます。

  • 子どもの心理療法
    3年次

    遊びや箱庭を通して、子どもや
    思春期のこころのあり様や援助を学ぶ

    子どもの心理療法では、遊びや箱庭といった表現を理解しながら支援を行っていきます。また、遊びには、こころの問題を癒したり、こころの成長を促進する作用があります。乳幼児期から思春期までの発達段階に応じた支援を考えていきます。

  • スクールカウンセリング
    4年次

    学校現場の問題であるいじめ・不登校の
    理解とカウンセリングの特徴を学ぶ

    いじめ、不登校、貧困、虐待など、学校現場を取り巻くさまざまな問題の背景にある要因や、これらの問題を理解するための方法について学びます。いじめや不登校の予防、教師や保護者との連携、児童生徒への援助など、多岐にわたり追求していきます。

専門領域とゼミナール紹介
  • 臨床・障害 心理学領域

    こころの問題や障害に関連する臨床心理学を中心に、心理検査・心理面接といった心理分析・心理的援助について実践的に学びます。

    • 髙橋 蔵人
      担当科目
      心理学ケース研究
    • 二宮 有輝
      担当科目
      臨床心理学概論

    高橋ゼミ
    心理療法やカウンセリング、心理検査、家族関係、夢、昔話など、心理臨床に関することを学びます。「こころ」を学ぶことは、人々の生き方を学ぶことであり、1つの正解というものは存在しません。常に吟味し探索していくため、それだけやりがいもひとしおです。

  • 子ども・発達 心理学領域

    生涯にわたるこころの発達過程やその背景要因を追究するとともに、学校や地域との連携・協働のあり方、子どもへの心理的支援について学びます。

    • 坂本 真也
      担当科目
      教育・学校心理学
    • 丸山 宏樹
      担当科目
      発達心理学
    • 城田 純平
      担当科目
      人間存在論
    • 鑓水 秀和
      担当科目
      学習・言語心理学

    坂本ゼミ
    こころの発達には、学習、認知、人格、モチベーションなどさまざまな側面があります。実験や調査を通して、これらの背景にあるメカニズムを明らかにしたり、スクールカウンセリングにおける教育現場でのこころの健康支援やいじめ予防などの実践的な研究も行っていきます。

  • 対人・社会 心理学領域

    情報、他者の存在、人の行動や感情の相互作用、組織における人間関係、メンタルヘルスなど、生活・社会に直結する心理学を学びます。

    • 三後 美紀
      担当科目
      心理学とキャリア
    • 吉武 久美
      担当科目
      社会・集団・家族心理学
    • 和田 剛宗
      担当科目
      産業・組織心理学

    三後ゼミ
    対人関係や社会の中で生じることは全て研究対象です。例えば、表情や態度から気持ちを理解する方法、家族や友人そして恋愛関係などの心の動き、進路就職に関連するキャリア形成など、社会で生じる様々なことに興味を持って研究していきます。

在学生Message

家族の不登校から心理学の道へ。
一人ひとり違うからこそ
その人の心に寄り添える臨床心理士を目指して。

 私は将来、悩みを抱えている子どもに寄り添える臨床心理士になりたいと思っています。高校生の頃に不登校になるクラスメイトはいましたが、まさか自分の家族が不登校になるとは夢にも思いませんでした。不登校になってしまう理由について調べたところ、性別や年齢、家庭環境など、不登校になる理由は無数に存在し、不登校というのは誰にでも起こりうることであることを知りました。このことをきっかけに、私は人それぞれ違いがあることに興味を持ちました。そのため、私はその違いを大切にして、一人ひとりに寄り添った心理支援ができる臨床心理士になることを決めました。その目標を叶えるために、今は心理学の基礎的な内容から専門的な内容まで幅広く丁寧に学んでいます。

吉田 朝陽さん
心理学科 1年
日本福祉大学付属高等学校 出身
一人ひとりの方と深く関わる将来に向けて、
人と人との問題に正面から向き合う
心理学を追究する。

 人と関わる仕事に就きたいと考えており、その中でも心理職は一人ひとりの方と深く関わることができることに魅力を感じています。人工知能の発達などにより、人間の生活は豊かになっていますが、人と人との直接的なコミュニケーションが減ったことから、対人関係の問題も起こっています。そのような問題に心理学を応用したいと考えます。心理学科では、臨床・障害、子ども・発達、対人・社会などの幅広い分野を学ぶことができます。また、臨床心理士や公認心理師の資格を持つ先生方から専門的な知識を学べることは本学ならではの大きなメリットです。先生方は多くの臨床経験を積まれているので、講義の中で経験談を話していただけることもあります。日々の講義の一つひとつが将来の自分を見つめるきっかけになり、1年生の時から将来設計に向き合うことができるのはとても貴重なことだと思います。

刀根 颯菜さん
心理学科 1年 
愛知教育大学附属高等学校 出身

Department of Criminal Psychology

Features
学びの特長

  • 心理学の観点から、犯罪について考える。

    犯罪心理学科では、犯罪に関する諸問題について、その背景にあるメカニズムを心理学的に理解するとともに、心理学の知見や心の援助を犯罪の防止や更生に役立てていくことを学びます。
    犯罪の発生や再犯の防止、被害に遭われた方への対応など、犯罪を取り巻く問題はさまざまです。犯罪心理学科では、犯罪心理学発展科目として「法心理学領域」「犯罪科学領域」「捜査・防犯心理学領域」「犯罪臨床領域」の4領域を設置しており、犯罪心理学を包括的にかつ深く学ぶことができます。

【犯罪心理学基盤科目】

心理学の知識&スキル
基礎心理学から応用心理学まで、心理学に関する基本的な知識とスキルを身につけます。これらは犯罪心理学を学ぶための土台になります。

【犯罪心理学発展科目】

  • 法心理学領域
    法が無ければ、「犯罪」は存在しません。そもそも犯罪とは何か、さらに、裁判や冤罪などの問題についても考えます。
  • 捜査・防犯
    心理学領域
    犯罪捜査や防犯において、心理学の研究知見がどのように活用されているか、また、今後の課題についても考えます。
  • 犯罪科学領域
    人はなぜ罪を犯すのでしょうか。犯罪の背景にある要因について、わたしたちのこころや社会(環境)など、多角的な視点から考えます。
  • 犯罪臨床領域
    非行少年や犯罪者の非行性や犯罪性について理解を深め、それらを改善するための処遇方法について考えます。

少人数の実践的な教育で、
生きた知識とスキルを身につける。

少人数教育により、一人ひとりに対してきめ細かな教育・指導を行います。また、犯罪心理学領域の専門家が多数在籍していることも、犯罪心理学科の魅力の一つです。さらに、演習や実習などの実践的な学びを通して、生きた知識とスキルを身につけます。

問題を分析・解決する力を磨く。

4年間の学びを通して、心理学と犯罪心理学の知識・スキルだけでなく、多くの企業、そして社会に求められる「問題を分析・解決する力」を身につけます。卒業後は、特に、学びと直結する司法・犯罪分野における関連機関、業種・企業において活躍が期待されます。

Curriculum
カリキュラム

「犯罪」をとりまく問題について4領域から
包括的に深く学び、多角的な視野と
問題解決力を身につける

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(2024年度カリキュラム予定)
※赤色の字は公認心理師資格関連科目です

法心理学領域

犯罪心理学を学ぶために必要となる「法」の基礎知識を学ぶとともに、
刑事事件における目撃供述の正確性について検討します

刑事裁判では、目撃供述が主な証拠となり、被告人の有罪・無罪が決定される場合があります。この目撃供述によって、裁判が誤ることも知られています。
法心理学領域では、「法」の基礎知識を身につけるとともに、さまざまな心理学的手法を用い、目撃供述の誤りの原因を究明します。

授業の特色

供述心理学

発展を続ける供述心理学の足跡から
供述に関する事実と理論について学びます

供述心理学は19世紀の終わりごろ、フランスで始まり、その後、日本へと導入され、細々と発展してきました。しかし1970年代以降、認知心理学や日常認知心理学における人間の認知能力の解明に伴って、供述に関する広範囲で体系的な研究が展開されるようになりました。本授業では、供述心理学の発展の足跡をたどり、発見された主要な事実や諸理論について学びます。

目撃証言の心理学

目撃証言にまつわる諸問題に対する
心理学的アプローチについて学びます

目撃証言に関する研究知見や事例をもとに、「注意」、「感情」、「ストレス」など、目撃証言に影響を及ぼす様々な要因について考えます。また、人物識別や捜査面接法、目撃証言の研究法について学び、その問題点についても理解を深めます。

ゼミナール

厳島ゼミ

ゼミでは、主に目撃者の供述の正確さに影響を及ぼす様々な心理学的要因について検討しています。犯罪現場を目撃した目撃者は、犯人を見ている可能性が高く、事件の解決にとって極めて重要な参考人になります。そして、この目撃者の記憶が誤らないのであれば、目撃者が裁判で証言しても、信用できます。しかし、残念ながら、この目撃者の記憶を頼ったがために裁判を誤ることが数なからず報告されています。どうして目撃者は誤るのでしょうか。ゼミでは心理実験により、目撃者の記憶の誤りの原因を解明していきます。

犯罪科学領域

人が過ちを犯す背景には何があるのか、科学的根拠にもとづいて考えます

犯罪の防止や犯罪捜査、犯罪者の処遇について考えるためには、まず、人が過ちを犯してしまう「原因」について理解を深める必要があります。
犯罪科学領域では、実験や調査などから得られたデータにもとづいて、人が過ちを犯す背景にあるさまざまな要因について多角的に検討していきます。

授業の特色

犯罪心理学概論

司法・犯罪心理学の基礎を学び、犯罪の社会的・
臨床的な問題への理解を深めます

非行や犯罪の動機や背景を理解し、加害者への取り組みについて学びます。また、少年院や刑務所、家庭裁判所といった関係機関の役割や機能を理解するとともに、支援活動のあり方について考えます。さらに、被害者への支援や対応についても学びます。

犯罪行動科学

犯罪行動の背景にある「こころの闇」を
科学的な視点から理解していきます

犯罪や非行の原因が「こころの闇」という言葉で説明されることがあります。そのような曖昧な言葉の意味を客観的に理解するために、心理学や脳科学にもとづいて人間の行動の仕組みを学ぶことを通して、犯罪や非行の原因について考えていきます。

ゼミナール

山脇ゼミ

ゼミでは、犯罪心理学について、科学的な視点で理解を深めてもらいたいと考えています。私自身が潜在的な攻撃性に関する研究や少年院で活用されている感情学習プログラムに関する研究を行なっているため、犯罪心理学で活用される科学的な手法について学んでいただきます。また、統計分析も実施し、心理的な構成概念を科学的に検討します。ゼミのメンバーは、犯罪からの立ち直り研究やデートDVなど犯罪心理学に関する研究を行なっています。その他のテーマについても幅広く各自の関心を追究する研究テーマとなっており、発表やディスカッションを通じてより良い研究を実施していきます。

捜査・防犯心理学領域

心理学を応用して、人々が安心・安全に過ごせる地域社会の実現を目指します

私たちが犯罪に巻き込まれずに、安心・安全に暮らしていくためにはどうすれば良いでしょうか。
捜査・防犯心理学領域では、実際の犯罪捜査や地域防犯活動において、心理学の知見がどのように活用されているかについて学ぶとともに、犯罪捜査・防犯に関わる未解決の問題・課題に取り組んでいきます。

授業の特色

捜査心理学演習

犯罪捜査の支援をテーマとして
心理学の応用を体験しながら学びます

実際の犯罪捜査の過程で行われる検査や面接において、さまざまな心理学の知見が応用されていることを、体験を通して実践的に学びます。こころの働きを学びながら、犯罪捜査における心理学の役割や可能性について理解を深めていきます。

防犯科学

地域・社会に求められる効果的な防犯対策や
防犯活動について考えます

私たちをとりまく様々な環境的要因が犯罪の発生にどのように関わっているかについて学びます。その上で、防犯心理学に関する先行研究や事例をもとに、効果的な防犯対策や防犯活動(犯罪を防ぐための方法)について考えます。

ゼミナール

皿谷ゼミ

皆さんは万引きについてどのような印象をもっていますか。万引きは皆さんの近くにある犯罪であり、世界中で問題になっている犯罪です。そこで万引きを防ぐために私は「従業員の防犯への動機づけ」と「万引きのしにくい環境づくり」を目指して研究を行っています。このように、私のゼミでは身近にある犯罪を防止するための研究を行っていきます。講義で学んだことと実際のフィールドで感じることは違うということを経験してもらいたいと思っています。皆さんの感じたことを一緒に探求していきましょう。皆さんの関心が地域を守ります。

犯罪臨床領域

非行少年や犯罪者のさまざまなこころを"感じ、考えます"

非行少年や犯罪者は、なぜ逸脱行動に及ぶあるいは及ばざるを得ないのでしょうか。その背景には様々な要因があります。
犯罪臨床領域では、非行少年や犯罪者へのアセスメントやカウンセリングなど、実践的な関わりから得られた知見を中心に、彼らのこころについて考えます。

授業の特色

犯罪臨床演習

非行少年や犯罪者を理解し、
「立ち直り」を支える取り組みを学びます

非行少年や犯罪者の「立ち直り」あるいは「更生」のために、彼らのこころを理解し、寄り添うためのスキルについて、演習を通して身につけます。心理検査やグループワーク、集団精神療法など、さまざまな方法を実践的に学びます。

被害者の心理学

「被害者」の立場や支援について、
警察や民間での取り組みについて学びます

犯罪が起こると加害者と「被害者」の二者関係ができます。ニュースで報道されるのは事件の概要や加害者のことが中心です。多くの人は「被害者」に目を向けることや考えることは少ないかもしれませんが、「被害者」の精神的なダメージは非常に大きいのです。「被害者の心理学」では、「被害者」に対して私たちができることを考えていきます。

ゼミナール

今井田ゼミ

どうして人は、非行や犯罪を行ってしまうのでしょうか?また、非行や犯罪の被害を受けた人々は、心や体にどのような症状を引き起こすのでしょうか?臨床心理学の観点から、非行と犯罪の原因や被害者心理について理解を深めていきます。
ゼミでは、加害者の心理や生育環境について、カウンセリングの事例や研究論文を通して学んでいきます。さらに、被害者に対する心理的支援についても学びます。卒業論文では、犯罪臨床について、質的研究や量的研究から探求します。

在学生Message

犯罪によって傷つく人のいない社会へ。
仲間たちからの刺激を受けて
犯罪心理学の本質を学ぶ。

 自分が住んでいる地域で事件が起こったときに、規範を逸脱する人間と秩序を維持する人間の心理機能はどのように違うのかという疑問を抱きました。そこで、罪を犯す心の機能を知ることができたら、犯罪によって傷つく人も理不尽な目に遭う人もいない社会を作れるのではないかと考え、犯罪心理学に興味を持ちました。犯罪心理学概論では、犯罪心理学という学問の成り立ちや現在の犯罪の類型、プロファイリングなどを学んでいます。また、本学の魅力の一つである「先生との距離が近いこと」が自分の興味を掘り下げることに役立っています。さらに、同級生には、警察官や法務技官を目指している人がたくさんいるため、周りの仲間たちからも多くの刺激を受け、まさに理想通りの大学生活を送っています。

山浦 美羽さん
犯罪心理学科 1年
名古屋市立菊里高等学校 出身
人の心から真実を読み解く
科学捜査研究員になりたい。
夢の実現に向けて犯罪心理学を追究。

 将来の夢は人の心から真実を読み解くことのできる科学捜査研究員として、一人でも多くの人の役に立つことです。犯罪心理学に興味をもったのは、高校生の時に、罪を犯す人のニュースを見て、罪を犯す人とそうでない人にどのような違いがあるのかと疑問に思ったことがきっかけです。そのため、大学では罪を犯す人々の心理について学んでいます。実際に、犯罪心理学科では、「犯罪はなぜ起きるのか」、「なぜ犯罪を繰り返してしまうのか」、「どうしたら犯罪を防げるのか」、「罪を犯した人はどうしたら更生するのか」などについて深く学ぶことができます。様々なことを学んでいますが、先生方からの手厚いサポートにより、しっかりと学ぶことができています。また、落ち着いて勉強のできる環境が整っているため、自分のペースで日々、勉学に励んでいます。

國場 士道生さん
犯罪心理学科 1年 
沖縄尚学高等学校 出身

心理学科/犯罪心理学科
卒業後の進路

一歩先を見据えた、
JINKANの就職・進路相談室

一歩先を見据えて時代を切り開くために、
まずは自分を知ることが大切。
自分の将来像をイメージして、
そこから実現に向けてサポートします。

  • 2022年度 就職率 (令和5年3月現在)

    100%
    一人ひとりと向き合ったサポート体制で
    高い就職率を達成

    目標の達成に向けて、教員と就職・相談室職員が連携してサポートをしています。
    一人ひとりと真剣に向き合って共に就職活動を進めることで、高い就職率につながっています。

  • 公務員就職に向けたサポート
    1年次から,公務員試験のひとつである数的処理を学ぶ「キャリア教養基礎」という科目を開講しています。
    一般企業が実施しているSPIにも対応しています。
心理学部が目指す将来像

こころの仕組みを学び、実社会で活かす

  • 心理学の幅広い学びを
    活かした一般企業

    企画・営業・人事・対人サービス・
    セキュリティ関連企業など

  • 心理専門職・研究職

    医療・教育・産業・福祉の現場、
    研究所など

  • 公務員

    公務員(一般職)・警察官・法務教官など

    ※法務教官とは、主に少年院や少年鑑別所において,入所している少年たちを対象に社会復帰のための指導・教育を行う国家公務員の専門職です。

  • 主な就職実績

     公務員  警視庁/愛知県警察/名古屋市交通局/岡崎市役所/国立大学法人豊橋技術科学大学/西尾市教育委員会
     一般企業・団体職員公務員  トヨタ自動車/アイシン・エィ・ダブリュ/デンソー/岡崎市民病院/社会福祉法人愛生福祉会/社会福祉法人愛隣会/豊岡会グループ/ベネッセスタイルケア/名古屋鉄道/十六銀行/第三銀行/愛知県中央信用組合/東京海上日動火災保険/あいおい損害保険/イオンリテール/イトーヨーカ堂/トランスコスモス/トヨタカローラ愛知/ジェイアール東海パッセンジャーズ/ホテルグランコート名古屋/名古屋マリオットアソシアホテル/サマンサタバサグループ/ウェルシア薬局/なごや農業協同組合/JTB中部/近畿日本ツーリスト など

  • 主な進学実績

    名古屋大学大学院(教育発達科学研究科)/宮城教育大学大学院(教育学研究科)/上越教育大学大学院(教育学研究科)/信州大学大学院(教育学研究科)/愛知教育大学大学院(教育学研究科)/人間環境大学大学院(人間環境学研究科)/愛知淑徳大学大学院(心理医療科学研究科)/愛知学院大学大学院(心身科学研究科) など

取得可能な免許および資格

□臨床⼼理⼠ □公認⼼理師 
□認定⼼理⼠  
□メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種

臨床心理士・公認心理師とは?

いずれも心の支援を行う心理専門職の資格であり,病院・クリニック,福祉施設,学校などの分野において,人々の心の健康の保持増進に寄与することがその役割となっています。

心理学部は学部・大学院ともに公認心理師カリキュラムに対応,さらに臨床心理士第1種指定大学院を併設しています。

臨床心理士・公認心理師の違いとしては以下のような点が挙げられますが,いずれも所定の大学や大学院で心理学をしっかりと学んだ上で実践的な経験を積み,資格試験に合格することで初めて得られる資格です。

臨床心理士公認心理師
資格の
種類
民間資格国家資格
仕事の
内容
  • 面接や心理検査などによる心理状態の理解
  • カウンセリング,遊戯療法,箱庭療法などの技法を用いた援助
  • 地域援助や研究活動
  • 心理に関する支援を要する者の心理状態の観察,分析,相談および助言,指導,援助
  • 関係者に対する相談,助言,指導,援助
  • 心の健康に関する知識の普及

心理学科・犯罪心理学科は、
公認心理師(国家資格)カリキュラム対応
臨床心理士第1種指定大学院併設

心理専門職「臨床心理士」「公認心理師」資格取得を支える6年間一貫教育

入学時より臨床心理士・公認心理師資格を持つ実践経験豊富な教員から学び、大学院進学により、「臨床心理士」「公認心理師」のダブル取得を目指せます。学部・大学院共に公認心理師カリキュラムに対応、最短で受験資格を得ることができます。