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【環境科学科<社会環境領域>コラム】お金は富か?(環境経済学担当 山根)

豊かになるためにはお金を貯めることが必要だ、お金は富である、と多くの人が考えています。お金=富、それはある意味正しいといえます。お金を支払えば衣食住に必要な富が手に入るのだから、お金の方も富だと考えて良いのではないか、と。しかし、それがいえるのは一定の条件がそろっているときだけではないでしょうか?

例えば、ちょっとありえない話ですが、人類が滅亡してあなた一人だけが地球上に残ったとしましょう。あなたは家や家具、食料などを手にしたままだとします。それらはもちろん、生きるために役立つのですからあなたにとって富でしょう。しかし、あなたが手元に持っているお金は富でしょうか?そうではありませんね。なぜなら、そんなものを持っていても買い物をする相手がいないのですから。

次に、これもありえない話ですが、どこかの惑星からやってきた宇宙人が地球と貿易したいといってきたとしましょう。このとき、地球全体にとって、お金は富だといえるかもしれません。お金を宇宙人に支払えば、地球は宇宙から食料や燃料などを手に入れることができるからです。

今度は、宇宙人などいないことにして、今の現実の地球について考えてみましょう。地球全体の食料、家具、森林、漁場、地下資源などを合計すれば相当の量の富となります。では、この富のリストに「全人類が持っているお金の合計」を入れることは果たして理にかなっているでしょうか?そうではありません。地球全体にとっては、お金は余分なものなのです。(宇宙人との貿易のときと違って)人々が地球の内部でお金をやりとりする限りにおいては、そのことによって地球が新たに食料や森林や地下資源などの富を得ることはないのですから。

高校の化学の教科書の年表にちょっとだけ登場するソディという化学者は、上のような意味でお金のことを「ヴァーチャルな富(仮想的な富)」と呼んだのです。

そうはいっても、個人にとってはやはりお金は富であることは否定できないでしょう。お金を多く持っていればそれだけ将来、他の人から実物の富を得るチャンスが大きくなる。だからみんな自分が持っているお金を増やしたいと願うわけです。

でも、個々人が自分のお金を増やそうとする行為が地球全体の実物の富を減らしているとしたら?実際そういうことがたくさんおこっているのではないですか?自動車や家電をたくさん作って売れば売るほどお金がもうかりますが、それらを作るための工場や設備を建設するためには森林を切り開く必要もあるかもしれませんし、多くの地下資源(金属や燃料)が消費されます。自動車や家電それ自体を作るのにも地下資源(金属や燃料)が必要です。

私たちが本当にすべきことは、お金を増やすことを目的として資源をむだに使うことではなく、生態系を維持したり地下資源がなくなってしまうのを遅らせたりするためにお金という手段を用いることではないでしょうか。そうすれば結果として経済活動も持続可能となるのです。目的と手段を取り違えてはいけませんね。

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